大栄環境がINAC神戸を買収 記者会見での主なやりとり

20240227INAC選手ら

【神戸経済ニュース】大栄環境(9336)による女子サッカーWEリーグINAC神戸レオネッサの運営会社買収について26日、大栄環境の金子文雄社長、これまでのオーナー会社であるアスコグループ(神戸市中央区)の文弘宣代表、チーム運営会社であるアイナックフットボールクラブの安本卓史社長が大栄環境の本部(神戸市東灘区)で記者会見した。金子社長は現在のチーム運営方針を引き継ぐ方針を示したうえで、選手の待遇などについては今後安本氏と相談する意向などを示した。一方、文氏は、安本氏が社長に就任した翌年の2019年ごろから、チームの譲渡に向けて動き出したことなどを明かした。(写真は24日の皇后杯優勝を祝う会に出席した選手ら)

 記者会見での主なやり取りは以下の通り。

 ーーチーム譲渡が決まった現在の心境は。

 文氏「肩の荷がとても軽くなった。INACが国際的な大会や、海外チームとの試合を積極的に開催したこともあり、FIFA(国際サッカー連盟)でも女子の国際試合を展開する機運が高まってきた。海外との試合を経験するのは各国代表だけではだめだと。そうした流れを作り出せたことと、そうなるとチームに知力体力財力が必要になってくる。それで金子社長と出会えて、肩の荷が軽くなったという心境だ」

 ーーINAC神戸をどういうチームにしたいか。

 金子氏「24日に開いた皇后杯の優勝祝賀会は残念ながら参加できなかったが、たいへん盛り上がったと聞いている。神戸市への貢献も大きい。日本一の成熟したチームだ。今後は世界に名を馳(は)せるチームになっていくべき存在だと思うので、その支援をしたい」

 ーーINAC神戸の存在感はさらに大きくなるのでは。

 安本氏「(地元・六甲アイランドの)街作りの一環として、もともと文会長と神戸市との間で女子サッカーと子供たちのためのスタジアムの構想があると聞いていた。現在はノエビアスタジアム神戸を借りて(ホームゲームとして)試合をしているが、女子サッカー単体の収支は非常に厳しい。そうした中で選手、スタッフとともに歯を食いしばって、がんばってきた文会長の思いをしっかり引き継ぎながら、新しいオーナー企業のもとで花を咲かせるには、スタジアムをぜひ実現させたい」

 ーー選手らの待遇アップなどはありうるのか。

 金子氏「できるだけのことはしたい。ただ、まだ何も把握していない状態。安本社長からも話を聞いて、今後どう対応するかを決めていきたい」

 ーーまだ女子サッカーへの情熱が残っているのでは。

 文氏「腎臓移植して、心臓も手術して、2年ほど前に脳も手術した。そうして気力体力といったところで、引き継ぐ必要があると思ったのが1つ。それとWEリーグができたということもある。2016年にプロリーグ創設の案をリーグと協会に出したが、結果として協会幹部が決断してくれた。プロリーグができたら、もう自分の役割は終わりかなと思った」

 ーーいつごろからチームの譲渡に動き始めたのか。

 文氏「2019年ごろから動いていた。数社、手を挙げるところもあった。金額的には折り合うところもあったが、そこはホームを移動させたいという意見だったので、お断りした。同じ場所に30年、40年と長くいることで地域のファンが増えて男子みたいに多くのファンを獲得できる。そういう文化を作りたいと思っていたところ、お会いしたのが金子社長だった。女子サッカーについて理解が深く、アイナックに対する考えも私に近く、私も知らない間にこっそりスタンドで観戦した相手先は見たことがなかった。去年から名前は聞いていたが、初めて会ったのは今年の1月だった」

 ーーチームの転換点として、オーナー企業の交代をどうとらえるか。

 安本氏「当初はプレスリリースのみの予定だったが、アイナック側から記者会見を提案した。INAC神戸の火を消さない、という思いでスポンサー企業とも選手らともやってきたが、今後もWEリーグ優勝に向かってまい進していくので心配なくというか、まずは安心してほしいと伝えたい。ともすれば『オーナーチェンジ』がひとり歩きしそうだが、記者会見の出席に文会長も金子社長も快諾していただいたことで、引き続き情熱を持ってチームを運営していくことが分かってもらえたのではないか。そうした中で責任をはたしていきたい」

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