上組の4〜12月期、純利益3%増 営業減益も有価証券売却の特別益計上で

20240211上組

【神戸経済ニュース】港湾運送大手の上組(9364)が9日に発表した2023年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比3%増の193億円だった。投資有価証券の売却益8億7700万円を特別利益に計上したのが寄与した。前期に計上したスポットの海上輸送がなくなり、営業減益になったのを補った。為替差益が増加するなど、営業外収益の増加も寄与した。

 売上高に相当する営業収益は3%減の2027億円、営業利益は2%減の267億円だった。物流事業では、前年同期に比べて海上運賃が下落したうえ、前年同期にあった発電設備のブロジェクト貨物の取り扱いがなくなったのが響いた。「国際運送」の営業収益は42%減の79億円、「港湾運送」は4%減の946億円だった。「倉庫業」や「工場荷役請負」の増収では補えなかった。

 24年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比3%減の240億円を見込む。

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