ケミプロ化成の4〜12月期、税引き益22%減 在庫調整が一巡のきざし

20240211ケミプロ化成

【神戸経済ニュース】化成品を製造販売するケミプロ化成(4960)が9日発表した2023年4〜12月期の単独決算は、税引き利益が前年同期比22%減の9300万円だった。売上高の約半分を占める主力の紫外線吸収剤は、海外で影響が大きかった在庫調整が一巡する「きざし」が見られるとしながらも、上期までの苦戦が響いた。製紙用薬剤と電子材料も減収。高採算の受託製造製品が増収になったが、補えなかった。

 売上高は7%減の68億円、営業利益は7%増の3億8000万円。事業分野(セグメント)別の販売実績は、「化学品事業」が7%減の61億円、木材保存薬剤などの「ホーム産業事業」が2%減の7億4400万円だった。化学品事業のうち紫外線吸収剤は、10%減の36億円。前期は新型コロナウイルスの影響で物流が混乱したことから、顧客が多めに紫外線吸収剤などの手元在庫を確保。その反動が今期に表れたという。

 24年3月期の業績予想は、10月20日に引き下げた予想を据え置いた。税引き利益は13%増の8000万円になる見通し。純利益は12月までに通期予想を上回った。

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