神戸天然物化の4〜12月期、純利益5%減 新棟建設関連で税負担が増加

20240211神戸天然物化

【神戸経済ニュース】受託合成の神戸天然物化学(6568)が9日に発表した2023年4〜12月期の単独決算は、税引き利益が5%減の5億9500万円だった。医薬分野とバイオ分野が引き続き好調で増収を確保したが、人件費と設備保守費の増加に加えて、神戸市西区のバイオリサーチセンターに建設する新棟を巡り税負担が増えたのが響いた。新棟は特定顧客の専用設備で、同顧客から受け取る建設費の約26億円を、税法上は利益と認識するため税負担が増えた。

 売上高は9%増の51億円、営業利益は3%減の8億5000万円だった。「機能材料分野」で採算性が高い量産ステージの製品販売が減少したほか、人件費や販管費の増加が重しになった。事業部門別の売上高は、「機能材料事業部門」が11%減の19億円、「医薬事業部門」が24%増の21億円、「バイオ事業部門」が28%増の11億円だった。機能材料は、ディスプレー関連材料が顧客の在庫調整の影響を受けて低調だった。

 24年3月期の業績予想は据え置き。純利益は前期比23%減の11億円を見込む。23年12月までの進捗率は50%だが、「売上高や利益が1〜3月に集中しやすい当社の傾向からみて順調な推移」(経営企画部)として、業績予想の修正は見送った。

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