神戸鋼、今期の経常益見通し引き上げ 燃料調整費の時期ずれ・売上高は引き下げ

20240211神戸鋼

【神戸経済ニュース】神戸製鋼所(5406)は9日、2024年3月期の連結経常利益は前期比40%増の1500億円になる見通しだと発表した。従来予想の1450億円から見通しを引き上げた。電力事業で、石炭価格の上昇に遅れて電力の販売価格が引き上げられる「燃料調整費の時期ずれ」などによる増益への寄与が、石炭価格の下落の影響で大きくなる見通し。プレス品などを販売する素形材や、建設機械の販売数量減などを吸収する。ただ税金費用の増加を見込むほか、「50億円単位で数字を丸めている」(河原一明執行役員)ため、純利益は前期比は65%増の1200億円と最高益になる見通しを据え置いた。

 売上高は4%増の2兆5600億円を見込む。従来予想の2兆5700億円から下方修正した。建設機械事業では中国の需要低迷と、欧州での需要減と在庫調整の影響などで、販売台数が想定を下回る見通しになった。素形材事業では、情報技術(IT)・半導体向けの需要回復が遅れ、銅板やアルミ鋳鍛で販売数量が減少。自動車向けアルミ押し出し製品も従来想定に比べ減少する見通しになった。販売価格の引き上げによる鉄鋼アルミの増収幅が上振れする見込みだが、補えない見通しだ。鉄鋼メタルスプレッド(原料価格と販売価格の乖離)の改善などで、営業利益は91%増の1650億円になる見通しを据え置き。

 事業部門(セグメント)別の経常利益予想では、「電力」が3.3倍の800億円(従来予想は700億円)、「機械」が75%増の275億円(同260億円)、「その他」が17%減の40億円(同35億円)と予想を引き上げた。半面、「建設機械」は39%減の75億円(従来予想は110億円)の見通しと、予想を引き下げた。一方、「鉄鋼アルミ」「素形材」「エンジニアリング」は見通しを据え置いた。

20240211神戸鋼セグメント

 同時に示した23年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比2.3倍の1097億円と、4〜12月期としては過去最高を記録した。23年2月に神戸発電所4号機が稼働したうえ、販売価格の引き上げで鉄鋼メタルスプレッドが大幅に改善したことなどが寄与した。営業利益は2.6倍の1382億円、売上高は5%増の1兆8737億円になった。

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