川重、岐阜大・名大にアーム型ロボット50台を寄付 PCR検査の役割終了で

20240127自動PCR

【神戸経済ニュース】川崎重工業(7012)は、岐阜大学と名古屋大学を運営する国立大学法人の東海国立大学機構(名古屋市千種区)にアーム型の産業用ロボット50台を寄付したと発表した。ロボットは川重などが開発した新型コロナウイルスの自動PCR検査システムで使用したもの。検査需要の収束を受けて、役目を終えたロボットを研究や教育に役立ててもらおうと寄付を決めた。(写真は自動PCR検査システムの外観と内部システム=いずれも資料)

 自動PCR検査システムは病院や空港などで展開。人手をかけずに同時に大量の検体で検査ができるため、検査技師の感染リスクがなくなり、高効率で検査ができるとして注目された。実際、85万回の検査を実施して、感染拡大の防止に寄与した。ただ新型コロナが法的に季節性インフルエンザと同じ位置付けになり、航空機の利用時も陰性証明が不要になるなど、検査の需要が後退。役割を終えたと判断した。

 川重は東海国立大学機構から、ロボットの寄贈について感謝状を受け取ったという。ロボットは大学での研究活動に加え、学生や社会人の教育活動にも活用。川重は引き続き、役目を終えたロボットを研究や教育に役立てる活動に取り組む。一方で、PCR検査事業を通じで得た知見や業界・自治体などのつながりを生かして、ヘルスケア事業の展開したい考えとしている。

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