神戸製鋼、線材・棒鋼を2万円以上値上げ 4月出荷分から・20年来9万円以上に

【神戸経済ニュース】神戸製鋼所は23日、自動車部品のほか建設機械・産業機械などに多く使われる線材・棒鋼の価格を1トン当たり2万円以上引き上げると発表した。4月出荷分から。同社が線材・棒鋼を値上げするのは、2022年7月出荷分に1トンあたり2万円以上の値上げを打ち出して以来1年9カ月ぶり。20年10月出荷分に1トン当たり1万円の値上げを実施して以来、累計で9万円以上の値上げになる。今後は問屋やメーカーなど販売先に説明して理解を求め、値上げを浸透させる。

 足元の世界情勢やインドなどのおう盛な鉄鋼需要を背景に主原料(鉄鉱石、原料炭)の価格に加え、副原料、副資材、物流費用、労務費などのコスト上昇も続いている。加えてトラックドライバーの労働時間管理を厳格化する「物流の24年問題」で、さらなる物流比の上昇も見込まれ、自助努力だけでコスト増を吸収するのは難しいと判断した。一方で、自動車生産の回復で需要が底堅く推移するとみられ、再生産のためのマージン改善も必要とあって、値上げに踏み切るとしている。

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