神戸製鋼、線材・棒鋼を9カ月ぶり値上げ 7月出荷分から自動車向けなど

 神戸製鋼所は31日、自動車部品などに使う線材と棒鋼の価格を1トン当たり5000円引き上げると発表した。7月出荷分から。同社が線材・棒鋼を値上げするのは2020年10月出荷分に1トン当たり1万円の値上げを打ち出して以来9カ月ぶり。上昇したコスト分を製品価格に転嫁して、マージンを改善する。

 鉄鉱石などの原料価格が大幅に上昇したうえ、老朽化した設備の更新や安全対策、環境対策などにかかる費用が増えており、自助努力だけでは吸収できないと判断した。主要分野である自動車が堅調に推移していることなどもあり、今後は問屋やメーカーなど販売先に説明して理解を求め、値上げを浸透させる。

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