ノエビアHD、「第8波警戒」で今期純利益1%増に 前期は11期連続の増配

20221111ノエビア

【神戸経済ニュース】化粧品を製造販売するノエビアホールディングス(4928)は10日、2023年9月期の連結純利益が前期比1%増の77億円になりそうだと発表した。足元では引き続きスキンケア製品を中心に、販売数量は堅調に推移している。ただ、このところ新型コロナウイルスの新規感染者数が再び増え始めており、感染拡大の「第8波」の入り口との指摘があることを勘案。外出する機会が減少する影響を一定程度織り込んだ。

 売上高は1%増の616億円、営業利益は6%増の107億円をそれそれ見込む。対面販売するカウンセリング化粧品の高級美容液で5月に発売した「バイオサイン薬用ブランボーテ」など、ドラッグストアなどでは「なめらか本舗」シリーズが前期に続き収益をけん引する見通し。足元では口紅などのメイク用化粧品も復調しつつあるが、再び外出の機会が減ると伸び悩む可能性が高いとみている。

 同時に発表した2022年9月期の連結決算は、前の期に比べ19%増の75億円だった。スキンケア系の製品が好調だった。売上高は19%増の611億円、営業利益は18%増の101億円だった。22年9月期から新たに「収益認識に関する会計基準」を適用。21年9月期に同じ会計基準を適用して比較すると、売上高が4%増、営業利益が16%増になるという。

 あわせて9月30日を基準日とする配当金(期末配当)は前の期に比べ5円増配の215円とした。22年9月期まで11期連続で増配した。23年9月期の配当計画は年215円(中間なし)と、前期据え置きを予定する。

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