三宮再開発 複合ビル「サンパル」31日で実質閉館、6月から順次解体へ
- 2022/05/27
- 03:16
【神戸経済ニュース】三宮再開発で解体することが決まっている複合ビル「サンパル」(写真)が、31日で実質的に閉館することが分かった。サンパルの出入り口を同日限りですべて閉鎖し、入館できなくなる。サンパル1階の道路に面した数店舗に限っては6月1日以降も当面、営業を継続するが、実質的に同ビルは閉館。6月1日以降は内装などから順次、解体を進める形になる。同ビルの地下と、隣接する神戸市勤労会館の地下にある駐車場も31日の営業を最後に廃止する予定だ。
サンパルの敷地と、隣接する神戸市勤労会館、中央区役所の敷地は、三宮再開発で建設するバスターミナルとオフィスなど高層の複合ビルで、26年度に完成予定である「第1期」の工事区域だ。中央区役所は7月15日まで(夜間休日受付は7月19日午前8時45分まで)で業務を終了し閉館、神戸市勤労会館や同会館内の三宮図書館は6月30日で閉館することが決まっている。サンパルの解体は中央区役所などより早期の着手をめざしていたが、実質的にはほぼ同時期にの着手になるようだ。
ほとんどのテナントは移転などを終えており、すでにサンパルのビル内部は閑散とした状態だ。3階より上には昨年11月からエスカレーターでは登れないようになっていた。閉館に伴う式典などは予定していない。
サンパルは神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア81)が開催された1981年に完成。低層部の屋上にオランダ風の風車があり、ポートライナーの車窓から見える「名物」の1つだったが、台風の影響で羽根が破損したことなどで2008年に撤去。近年では社会貢献活動に携わる学生らの交流拠点「神戸ソーシャルキャンパス」や、兵庫県の「起業プラザひょうご」なども入居していたほか、新型コロナウイルス対策ワクチンの集団接種会場にも使われた。
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