兵庫県の工場立地動向、全国6位の48件に うち神戸3件どまり・21年
- 2022/05/27
- 20:58
【神戸経済ニュース】兵庫県は27日、2021年の県内工場立地件数が前年比9件増の48件だったと発表した。全国での順位は6位と、昨年と同じだった。19年は新型コロナウイルスの感染拡大が影響して過去20年の最低の立地件数だったが、企業の設備投資意欲がやや回復したのが統計にも表れた。業種別では金属製品が14件と最も多く、食料品が6件と続いた。20年は13業種にわたる立地にとどまったが、20年は16業種に広がった。
工場の新増設を目的に、1000平方メートル以上の土地を契約(取得または借地)した件数を集計。経済産業省が同日発表した工場立地動向調査(速報)に合わせて、兵庫県が県内の情勢をまとめた。
工場の立地面積は49件の合計で50.8ヘクタール。20年の48.3ヘクタールよりは増えたが、1件あたりの平均面積は15%程度減少した。加えて県内の立地件数全体は増えながら、神戸地域での立地は20年に比べて5件減少の3件にとどまった。背景には産業団地の空きスペースが減少していることがあるとみられる。県内各地の産業団地では製造業の工場に加えて物流施設の建設が勢いを増しており、神戸市内の産業団地は完売状態だ。
こうした状況を受けて、兵庫県の企業庁は現在空きがない産業団地「ひょうご情報公園都市」(三木市)を拡張する計画で、26年の分譲開始をめざす。さらに産業団地を開発する市町を積極的に支援したい考えだ。神戸市も西神戸ゴルフ場(神戸市西区)を産業団地に転用する計画を進めており、同じく26年ごろの完成をめざしている。
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