神戸市、6月補正予算を編成へ 緊急100人雇用・地下駐輪場・ニホンジカ対策

20220526地下駐輪場

【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長は26日の定例記者会見(写真)で、6月13日に始まる定例議会に向けて補正予算案を編成中だと明らかにした。「ひとり親世帯などの緊急的雇用や、ニホンジカ対策などを6月補正予算に盛り込む」と明らかにした。主要駅の駅前に、盗難リスクの軽減や駅前空間の有効活用につながる「地下タワー式駐輪場」を導入することに関する予算も計上する方針だ。ただ補正予算案の規模などについては触れず、緊急的雇用に関する計上額についても「検討中」として明らかにしなかった。

 神戸市はこの日、生活困窮者や、ひとり親家庭を対象に約100人を委託、人材派遣、請負契約などで緊急雇用すると発表。業務内容は歩道や公園などの雑草防除、台帳の電子化(入力)、外来種の駆除などを想定する。原油高や物価高の進行を受けて、経済的な弱者を支援するのが目的だ。職業紹介会社を通じて、150件程度の正規雇用を開拓し、求職者との積極的なマッチングも試みる。その際にはスタートアップとの連携も積極化したい考えだ。

 このほか首都圏で普及しており、西宮市でも2010年に導入した「地下タワー式駐輪場」の整備に関する設計や調査の予算も計上する方針だ。神戸駅には3〜5基を設置する方向で設計を進めてきたが、新たに兵庫駅と三宮駅の周辺に各2基、摂津本山駅、岡本駅、六甲道駅、新神戸駅、新長田駅にも各1基を設置する方向で設計や基本計画の作成を進める。同形式の駐輪場は1基あたり価格が約2億5000万円、収容台数は200台という。

 ニホンジカ対策としては、通信機能が付いたセンサーカメラを新たに50台導入し、六甲山に生息を始めたとみられるニホンジカの実態把握をめざす。カメラは1台10万円程度という。これまでも約100台のカメラを六甲山中に設置してきたが、電池切れまでの約2カ月間に撮影した画像を、電池交換の際に回収・分析しており、タイムリーな実態把握や対処はできない体制だった。久元市長は「まだ少数とみられるうちに実態を把握し、今後の対策につなげる」としている。

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