神戸市、上限500万円で「ゼロカーボン活動」に補助金 地域にも寄与で

【神戸経済ニュース】神戸市は2050年の二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロに向けて活動し、街づくりや活性化など地域に寄与する取り組みを補助する「KOBEゼロカーボン支援補助金」を新設すると発表した。「脱炭素」の効果が定量的に検証でき、社会的にも波及効果が大きいと認定する「チャレンジ枠」には年間で500万円を上限とした補助金を設定。地域に根ざした計画を持つ「一般枠」でも上限に年100万円を設定した。CO2削減に向けた幅広い取り組みを支援するのがねらい。

 CO2削減と、地域の活性化を両立させるのがポイントだ。地域内に設置した太陽光発電や、放置林の整備で出た間伐材のバイオマス発電で得られる電力を、電動の農機具で活用するなどで、電力会社から購入する電力を地域で抑えるといった活動が「チャレンジ枠」に該当するという。自社で開発した先進的な省エネ技術の実証実験を神戸市内で実施し、広く社会で利用できるようにするなども想定。このほか「一般枠」では食品ロス抑制による燃えるゴミ削減、放置竹林のバイオ炭化などを想定する。

 神戸市内の個人、法人、団体が対象。22〜24年度の最大3年間連続で補助する。計画性、新規制、妥当性、地域性、将来性の5項目で審査。チャレンジ枠は外部の有識者による意見をもとに審査する予定だ。すでに1次募集を開始しており、応募締め切りは7月31日。8月下旬には審査結果を示す計画だ。さらに9月1日〜10月31日の2次募集も予定する。

 CO2削減に関する講演会の開催など直接的なCO2削減を伴わない行事などは、対象にならなない。このほか太陽光パネルを設置するなど設備導入にとどまり、地域への寄与が未定の場合や、新たな脱炭素に関する技術が広く活用できない場合なども対象外としている。

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