3月期決算、前期の減益幅は縮小の方向・今期も予想困難とも 発表予定一覧
- 2021/04/21
- 03:32
2021年3月期の決算発表シーズンが始まる。神戸市に本社を置く上場会社では、3月20日締めのアジュバンコスメジャパン(4929)が先頭で4月23日大引け後に発表する予定だ。時価総額が神戸で首位のシスメックスは5月12日、発行株式数が多い神戸製鋼所(5406)と川崎重工業(7012)は5月11日の発表予定だ。最も発表する会社数が多いのは5月14日で、上組(9364)やフジッコ(2908)などが発表予定の5月14日で、神戸の12社が発表を予定する。
昨年4〜5月は新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令されたのを受けて、物流が停滞したり、消費が急減したりと経済が混乱。期初に年間の業績予想を開示しない会社が相次ぐなど、前期は波乱の展開で始まった。ただその後は、悲観的な見通しを示した会社の間で徐々に、上方修正の動きが目立ってきた。輸出企業、内需企業ともに前期の減益幅は当初の想定よりも総じて小さくなる傾向だ。
一方で例年のことながら、すでに株式市場の関心は始まった決算期の通期予想に集まっている。ただ22年3月期の予想も難しい。足元では都市部を中心に三たび新型コロナの緊急事態宣言が発令される展開になった。政府は経済が停滞する昨年の4〜5月と同様の動きは避けたい考えのようだが、都道府県による休業要請の規模(範囲)や期間が判然としない中では、今期の予想も困難とする会社が増える可能性は残る。
感染拡大防止の観点から、引き続きテレビ会議システムを通じた記者会見も増えそう。TOA(7809)や神栄(3004)などは例年実施する記者会見を、記者らとのテレビ会議に切り替える方針だ。移動の手間や時間を取られず、双方向でやりとりできることなどもあり、テレビ会議システムでの記者会見も定着するかもしれない。
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