神鋼環境、カンボジア・シェムリアップで浄水場パッケージ受注 上水道の需要増

 神鋼環境ソリューションは9日、カンボジア北西部の大都市シェムリアップで、浄水場建設と取水設備の機械・電気工事を一括(パッケージ)で受注したと発表した。シェムリアップ水道公社からの受注で、受注額は発表していない。国際協力機構(JICA)を通じた日本の政府開発援助(ODA)の資金で実施する「シェムリアップ上水道拡張事業」の一環だ。

 トンレサップ湖を水源に、シェムリアップ地区で最大規模の浄水場を建設。1日あたり6万立方メートルの水道水を新たに供給し、水道水の供給量を大幅に引き上げる。人口増加と、世界遺産のアンコール遺跡群に向かう観光客の増加によって、水道水の需要が急増しているのに対応する。

 現在シェムリアップでは、水道公社は地下水と水源池から取水する2カ所の浄水場を稼働しているが供給が追いついていない。ホテルなどで個別に地下水をくみ上げており、地盤沈下などが懸念されているという。水道水の供給力を強化することで、これに対応する構え。建設期間は33カ月を予定しているという。

 神鋼環境はこれまで、カンボジアでは4件の浄水設備の受注実績があるという。今回で5件目になる。東南アジアでの上下水道事業を推進することで、安全な水を供給する範囲を拡大。SDGs(持続開発目標)の達成にも貢献すると考えている。

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