SRCグループ、名大発のバイオベンチャーに出資 医療産業都市の企業を後押し

 広告業やFMラジオ放送などを手がけるSRCグループ(神戸市中央区)は7日、神戸医療産業都市に進出したタンパク質合成のバイオベンチャー「NUProtein」(NUプロテイン、神戸市中央区)に出資したと発表した。SRCグループはNUプロテインの第三者割当増資を1億円で引き受け、発行済み株式数の25%を取得した。出資は地元・神戸のベンチャー企業を後押しする一環という。

 SRCグループはこれまでにも、既存事業との関連が薄くても、起業家の支援を目的とした出資の経験が複数あるという。1億円という、まとまった金額での出資は初めてだが、SRCグループの横山剛会長は「市場の成長性から出資できると判断した」と説明。グループにラジオ放送事業もあり、地域密着経営を掲げていることから「今後も出資やM&A(合併・買収)を通じて、神戸のベンチャー企業の支援を続けたい」と話していた。

 NUプロテインは2016年8月に設立。iPS細胞を使った再生医療の研究や、バイオ医薬品の開発などに使う高価なタンパク質を、安価で大量に生産できる独自の技術を持つ。同社のタンパク質が安定供給できれば、企業の研究コスト削減につながるとみられる。今年4月に創業地の名古屋市から、ポートアイランドのベンチャー企業向けオフィスビルに本社を移転していた。

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