関空代替で神戸空港にも国際線想定 国交省が「対策プラン」発表

 国土交通省は7日午前、台風21号で主力のA滑走路と第一ターミナルビルが使えなくなった関西国際空港の復旧に向けた「対策プラン」を発表した。本格復旧までの「暫定運用」の期間中には、訪日外国人観光客の対応に代替空港として大阪国際(伊丹)空港と神戸空港を活用する。地元での調整に加え、空港で税関、出入国管理、検疫の体制が整いしだい、関西国際空港に就航していた国際線を振り分ける。ただ暫定運用の期間などは示していない。

 全日空は6日に、沖縄空港などから神戸空港行きの臨時便を3便運航する緊急対応を実施。対策プランによると、旅客については、こうした緊急対応を順次拡大する流れになる公算だ。このため現在は国際線の定期便が就航していない伊丹、神戸でも国際線を離発着させることを想定した。一方、貨物は成田国際空港便や中部国際空港便を増便することで対応する計画だ。

 もっとも関西国際空港では7日から浸水被害がなかったB滑走路を使って国内線の運航を一部再開した。空港を運営する関西エアポート(大阪府泉佐野市)は、8日に国際線も一部で再開し、1週間程度でA滑走路の運用も再開する見通しを示している。代替空港で税関などの体制を整える前に、関西国際空港が本格復旧に近い形にたどり着く可能性もある。実際に伊丹や神戸に国際定期便が離発着する必要があるかは、現時点で未知数といえそう。

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