シスメックス、アミロイドβ測定の試薬を欧州でも発売 1月から

20230623アミロイドβ試薬

【神戸経済ニュース】医療用検査機器のシスメックス(6869)は25日、アルツハイマー型認知症の原因物質とされるタンパク質「アミロイドβ(ベータ)」の脳内の蓄積状態を血液から測定する検査試薬(写真=シスメックス提供)を、日本、米国に続いて欧州でも2024年1月に発売すると発表した。アミロイドβを測定する同試薬は、欧州で昨年5月に薬事承認相当であることを宣言した後、現地医師・研究者らとの共同研究で有効性に関するデータを蓄積してきた。

 日本では今年6月に発売、米国では8月に独自の品質管理規程に基づいて臨床検査を実施する米国の枠組み「LDT」市場向けに提供を開始していた。エーザイ(4523)と米医薬品大手バイオジェンが開発した、脳内のアミロイドβを取り除いて認知症を治療する「レカネマブ」(商品名レケンビ)を処方する前に、脳内にアミロイドβが蓄積されているかを判断する際などにシスメックスの今回の試薬が役立つ見通し。

 アミロイドβを測定する試薬を使った検査は、検査機器にシスメックスの全自動免疫測定装置「HISCL(ヒスクル)シリーズ」を使う。この検査の場合で約17分と、短時間で結果が分かるのが特徴だ。アルツハイマー病をきっかけに、今後も同機器を使った検査の需要は高まると予想する。シスメックスは欧州で免疫検査事業を積極的に展開したいとしている。

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