兵庫県、総額642億円の12月補正予算案 道路・河川・港湾などに421億円

20231129兵庫県補正予算

【神戸経済ニュース】兵庫県は29日、総額642億円8200万円の2023年度12月補正予算案を発表した。国の経済対策による補正予算をふまえてインフラ整備を進める。新温泉町の国道178号(浜坂道路2期)の改良工事など道路工事、西宮市〜尼崎の武庫川で河道拡幅など河川工事、神河町での砂防えん堤整備、南あわじ市・福浦港での防波堤整備など、「防災・減災、国土強じん化の推進」で421億0900万円を計上する。同時に物価高騰を受けた医療機関や学校、家計への支援なども盛り込んだ。

 家計への支援としては、25%のプレミアム付デジタル商品券「ひょうご家計応援キャンペーン『はばタンPay+』」の3回目を実施。29億円を計上した。1口で6250円分のデジタル商品券を5000円で販売する。1人4口まで購入可能だ。24年2月に希望者を募集し、利用期間は24年3月中旬〜6月を想定する。携帯電話販売店や市町と連携し、高齢者向け位にはスマートフォンの使い方を支援する。

 食材の値上がりで影響を受ける給食業者などを支援する施策も展開。入院時の食費の基準が長らく据え置かれている医療機関に対して、食料費の上昇分として1床あたり6400円を支援。予算への計上額は4億1000万円とした。さらに重点項目として高校で「学食を食べようキャンペーン」を展開。4200万円を計上した。同じく重点項目として「特殊詐欺緊急総合対策」として15億円を計上した。

 25年に開催する国際博覧会(大阪・関西万博)を控えて、訪日客向けの「観光デジタルマーケティング」に1億円を計上。海外のネット旅行代理店や、海外有力メディア向けに広告の強化や記事の掲載をはたらきかけるなどで、兵庫県への訪日外国人観光客を誘致する。県内各地のSDGs(国連の持続的な開発目標)に関する取り組みを博覧会の場外パビリオンに見立てたひょうごフィールドパビリオンへの人流解析による誘客促進にも1000万円を計上した。

 補正予算案は12月1日に開幕する兵庫県議会「令和5年第365回定例会」に提出する。12月13日に開く本会議で議決して可決、成立する見通しだ。

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