8月の兵庫県倒産件数、21件増の42件 負債総額41億円に増加・帝国データ

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【神戸経済ニュース】帝国データバンク神戸支店(神戸市中央区)がまとめた8月の兵庫県倒産件数(負債額1000万円以上の法的整理)は42件と、前年同月に比べて21件増加した。負債総額は41億2600万円で、前年同月(21億7500万円)に比べ増加した。負債総額の前年比増は3カ月ぶり。

 業種別の内訳は建設業が10件で最も多かった。サービス業が9件と続いた。小売業が8件、運輸・通信業が5件、卸売業が4件、製造業が3件、不動産業が2件だった。倒産要因別では不況型倒産が40件(うち販売不振38件)だった。従業員数別では10人未満が40件。負債額別では1000万円以上5000万円未満が25件と、小口倒産が約6割を占めた。

 帝国データは足元の状況について倒産件数は増加基調にあると指摘。「景気は回復基調が顕著になるなか、物価高、人手不足、人件費高騰は、企業体力の弱い中小企業や一部業種によっては、景気回復の波に取り残され事業の継続を断念する事業者も増加しつつある」という。「9月以降の年末商戦に向けて、価格改定交渉や取引条件の見直しが進むなか、厳しい取引条件で事業継続が困難となる事業者の発生も懸念される」とみている。

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