6月の兵庫県一致指数、2カ月連続低下 基調判断「横ばい」わずかに下方修正
- 2023/08/31
- 10:40
【神戸経済ニュース】兵庫県が31日に発表した6月の兵庫県景気動向指数(兵庫CI、2015年=100)は、景気の現状を示す一致指数が前月比1.4ポイント低下の84.1だった。2カ月連続で低下した。国内経済は正常化への動きが続く中でも、海外需要の減速を受けて、生産が伸び悩みつつあるのを反映したもよう。兵庫県は同指数の動きによって判断する景気の基調判断を2カ月ぶりに「横ばい局面(下方への局面変化)」とし、5月の「足踏みを示している」からわずかに下方修正した。
一致指数の低下は、大口電力消費量、着工建築物床面積の減少、労働投入量指数の低下などが響いた。企業収益率の改善や、輸出通関実績の増加などで補えなかった。
数カ月先の景気を示す先行指数は前月比1.3ポイント低下の95.0と、2カ月連続で低下した。鉱工業製品在庫率指数の上昇に加え、着工新設住宅戸数や新規求人数の減少などが響いた。
指数の基礎資料の改定などで過去に遡って指数を算出し直すことがあり、前月までの計数がこれまでに発表された速報値とは異なる場合がある。
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