川崎神商会頭「コロナ禍を脱却した助走の年に」 中国経済の不透明感に警戒も

20230104川崎神商会頭

【神戸経済ニュース】神戸商工会議所の川崎博也会頭(神戸製鋼所特別顧問)は4日に開いた年頭の記者会見で、2023年の神戸経済について「コロナ禍を脱却した助走の年、それを実感できる年にしたい」と述べた。新型コロナウイルスの影響が後退し、大阪市で25年に開く国際博覧会(大阪・関西万博)や30年前後の神戸空港への国際線就航に向けて、本格的に準備が進む1年になるとの見通しを示した。「課題が動き出したのを、メディアを通じて一般の方にお伝えできるようにしたい」と語った。

 一方で「短期的には中小企業の経営が課題になる」と指摘。新型コロナウイルス対策として実施した実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)が始まる。返済が苦しい中小企業に対する「政府の支援策がサポートし切れるのか」。さらに「本来あるべき姿と、サポートを続けるという路線との間で、分岐点になるのではないか」とも話していた。

 加えて神戸経済への影響が大きい外部要因として中国経済の不透明感も指摘した。「ゼロコロナ政策の方針転換を巡って混乱があるようにも見えるし、今年の経済成長率が低迷するとの予想もある」「中国はビジネス上、切っても切れないパートナー。特に関西の企業は中国のビジネスの割合が(他の地域よりも)大きい」と警戒感を示した。「どれだけのインバウンドが神戸空港で期待できるのか、にも関わる」との見方も述べた。

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