MORESCO、今期純利益28%減に 売上高最高も前期に固定資産売却益

20220412和田興産

【神戸経済ニュース】特殊潤滑油など化学品を製造販売するMORESCO(5018)は12日、2023年2月期の連結純利益が前期比28%減の13億円になる見通しだと発表した。前期に特別利益として計上した固定資産売却益8億3300万円がなくなる。これを除いて計算すると、売上高が過去最高を記録するなかで、3割強の増益になる見通しだ。ただ原材料価格の上昇は利益を抑制する要因になる。

 売上高は12%増の305億円、営業利益は29%増の18億円を見込む。売上高は19年2月期の288億円を上回り、初めて300億円の大台に乗せて過去最高になる。新型コロナウイルの感染拡大や半導体不足などの影響が徐々に収まり、自動車生産が回復。一方で石油由来のベースオイルや樹脂といった原材料価格の上昇を販売価格に転嫁する。数量と価格の両方が伸び、売上高が膨らむ見通しだ。

 年間配当金は前期据え置きの40円(うち中間20円)を予定する。

 同時に発表した22年2月期の連結決算は、純利益が前の期比3.5倍の18億円だった。前の期に新型コロナの影響を大きく受けた自動車生産の復調が寄与した。外国為替市場で円安が進んだのも、海外売上高の伸びや、海外子会社の評価替えに伴う為替差益の増加などにつながった。営業利益は70%増の14億円、売上高は12%増の273億円だった。

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