MORESCO、今期純利益3.2倍に上方修正 上期に自動車生産向け好調で

20211013MORESCO決算

【神戸経済ニュース】潤滑油や化学品などを製造するMORESCO(5018)は13日、2022年2月期の連結純利益が前期比3.2倍の16億円になりそうだと発表した。従来予想の12億円から上方修正し、増益幅が拡大する。国内外で自動車生産が回復し、自動車生産で使う特殊潤滑油や合成潤滑油の需要が想定を上回るペースで伸びているのを織り込む。3〜8月期を中心とした販売数量増による増収で、足元の原材料価格の上昇などを吸収する見通し。

 売上高は10%増の268億円、営業利益は85%増の15億円を見込む。従来予想は258億円、11億円だった。主に3〜8期の好調を反映した。同社によると9月以降は足元の半導体不足で自動車生産が伸び悩み、原材料価格の上昇が逆風になると見込む。原材料高は販売価格に転嫁する意向だが、値上げの浸透には時間もかかり「9月以降は期初の予想よりも慎重になっている」(経理担当者)という。

 原材料価格の上昇は、原油価格の上昇による石油製品の価格上昇が要因だ。さらに石油製品以外の原材料も、新型コロナウイルスの感染収束を見越した経済活動の活性化で需要が増加。幅広い原材料の価格が上昇しているという。ただ同社製品の需要も堅調とあって、原材料価格の上昇は販売価格に転嫁できる地合いだと同社はみている。

 同時に発表した21年3〜8月期の連結決算は、最終損益が13億円の黒字(前年同期は9000万円の赤字)だった。自動車生産の回復を背景に特殊潤滑油、合成潤滑油の需要が伸びた。売上高は18%増の133億円、営業利益は9.2倍の9億2300万円になった。中間配当は予定通り20円を実施する。

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