石原ケミの4〜12月期、純利益41%増 めっき液好調で通期予想に到達

20190129石原ケミカル決算グラフ

 石原ケミカルが29日に発表した2018年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比41%増の10億円になった。前年同期に実施した公募増資に関する営業外費用がなくなったほか、投資有価証券の売却益が利益を押し上げた。電子部品向けめっき液も好調。純利益は19年3月期通期の会社予想である前期比18%増の10億円に到達した。

 売上高は7%増の121億円、営業利益は40%増の13億円だった。上期に続きスマートフォン(スマホ)関連の需要が好調だったことで、利益率の高い主力の「ウエハーバンプめっき液」が伸びた。国内外のタッチパネルメーカー向け機器販売で、大口の需要があったのも収益を押し上げた。有機EL製造装置関連の投資が停滞したのを受けたベスペル加工部品の不振を吸収した。

 19年3月期の連結業績予想は据え置いた。中国などでの高級スマホの販売不振もあり「市場環境に不透明感があり、19年1〜3月の収益が正確に見通しにくい」(IR担当者)ことから予想を修正しなかったという。今後改めて修正するかどうかは「状況を見て判断する」(同)としている。

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