神戸市ふるさと納税、返礼品が倍増 ルミナリエ点灯式やマンホールが新登場
- 2018/11/15
- 18:19
神戸市は15日、ふるさと納税で選べる寄付金の使い道や返礼品を、同日から大幅に拡充したと発表した。指定する使い道として新たに六甲山牧場(神戸市灘区)の施設整備などや、神戸の「食」の魅力発信など10種類の使い道を追加。新たな使い道に関連した返礼品も追加になり、以前に比べてほぼ倍増の100品目超から返礼品を選べるようになった。人気が高まっているふるさと納税を神戸市の財政に取り込むと同時に、神戸の魅力を国内各地に発信するのがねらい。
今回新たに神戸市が追加した使い道は、メリケンパークの施設維持や美化活動、六甲山牧場での牧柵や畜社などの整備、神戸の「食」の魅力発信など10種類。全体では36種類の中から、寄付する資金の使い道を選べるようにした。以前からあった神戸ルミナリエへの寄付なども、引き続き設定。資金使途を特に指定しない「市長におまかせ」という寄付も引き続き受け付ける。
一方で、返礼品はふるさと納税の寄付時に指定した使い道に関連する内容にした。新たに登場した返礼品では、神戸ルミナリエへの5万円以上の寄付に対し「12月7日の点灯式に招待」など。ただ、最も返礼品が充実している使い道は「市長におまかせ」だ。引き続き神戸ビーフが選べるほか、新たにサッカーJ1ヴィッセル神戸の選手のサイン入りサッカーボールや、王子動物園のデザインで本物と同じメーカーが約3.5分の1の大きさで製作した「マンホールのふた」(写真=神戸市提供)などが登場した。
返礼品は、総務省から通知があった寄付額の3割を超えない範囲で「各部が趣向を凝らして神戸を知ってもらえたり、神戸に来てもらえたりするものを選んだ」(行財政局主税部税制課)という。使い道や返礼品の追加に伴い、15日に「神戸市ふるさと納税WEBサイト」も一新し、神戸市須磨区出身のフリーアナウンサーである大橋未歩さんが出演する動画を公開。神戸市は「ふるさと納税の寄付額は増加傾向にあり、これをきっかけにより多くの人に活用してほしい」(税制課)としている。
11月中は東京メトロの銀座駅(松屋口改札)、六本木駅(六本木交差点方面)、恵比寿駅(JR口改札)、有楽町駅(そごう口・銀座口改札)、大手町駅(半蔵門線)のデジタルサイネージ(電子看板)で動画を放映。12月10〜16日には、東京23区を中心に走行している日本交通(東京都千代田区)のタクシー内にある画面でも動画を放映する予定だ。ふるさと納税を案内する冊子6万部も制作し、神戸市へのふるさと納税を促す。
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