AREHD、今期純利益46%減に 金価格上昇で増収も10円減配・年80円配計画

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【神戸経済ニュース】貴金属リサイクルのAREホールディングス(5857)は25日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比46%減の131億円になりそうだと発表した。子会社だった産業廃棄物処理のジャパンウェイストと、投資ファンド系の同業であるレナタスの経営統合に伴い前期に計上した「非継続事業からの当期利益」がなくなるのが響く。一方で、前期に計上した愛媛工場閉鎖に伴う損失の計上もなくなる。金の価格上昇は収益の下支え。

 売上収益は15%増の3700億円、営業利益は46%増の180億円を見込む。金の価格が強含み、前期は下落したロジウムの価格が安定すると想定。そのうえで貴金属の販売数量は自動車向けなどを中心に、前期と横ばいか、やや増加する見通しだ。売上収益は7期連続で過去最高を更新する。今期以降、環境保全事業はレナタスに対する持ち分法投資利益のみ計上し、売上収益は計上しない見通しだ。

 年間配当金は80円(うち中間40円)と、前期の90円(うち中間45円)から10円減配する。前期末の3月31日現在の財政状態では「現金および現金同等物」の残高が68億円と、23年3月末(179億円)から62%減少していた。配当性向は46%になる見通し。

 同時に発表した24年3月期の連結決算は、純利益が前の期の2.2倍である244億円になった。新たに取得したレナタス株式の公正価値(時価)評価益が押し上げて、「非継続事業からの当期利益」に159億円を計上したのが寄与した。2月に会社予想を発表した際は、レナタス株に関する利益の計上が必要との認識はなかったという。金の販売価格が想定を上回り、北米事業も伸びた。売上収益は18%増の3222億円、営業利益は24%減の123億円だった。

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