神戸港、CO2実質ゼロ「形成計画」を2月中に公表へ 水素への転換など推計

【神戸経済ニュース】神戸市は、2050年の二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロ(カーボンニュートラル)に向けた道筋を示す「カーボンニュートラルポート(CNP)形成計画」を2月中にも公表する方針だ。1月31日に開いた「第3回神戸港CNP協議会」で神戸市が示した形成計画の案について、有識者や港湾関係者から出た意見をもとに、最終的な内容の詰めに入った。CO2排出削減に向けて必要な環境や施設の整備について具体的に示す。

 神戸港では、21年度に国土交通省が主導して「CNP検討会」を開催。国の目標に合わせて、神戸港も2030年の段階でCO2排出量を13年度比46%削減、50年の実質排出ゼロの目標を掲げた。これを踏まえて神戸市が今回示した案では、まず30年の段階で船舶、荷役機械、コンテナを陸上でけん引する車両など、何をどれだけエネルギー転換する必要があるか推計。加えて水素供給網の整備方針などをまとめている。

 協議会では出席者から「神戸港は自らのCO2を削減するだけでなく、水素エネルギー・クリーンエネルギーを船舶や都市に供給する拠点になり得るといった視点を盛り込むべき」「CO2削減を神戸港だけでなく世界の課題として取り組むために、国への要望なども示したほうがよい」「民間に設備投資の負担が出てくるのを課題ととらえる必要がある」などの意見があった。神戸市は23年度予算に、CNP形成計画に沿った予算も計上したいとしている。

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