久元神戸市長、水素活用「神戸港の国際的な競争力強化につながる」 シンポで

20230124久元市長シンポ

【神戸経済ニュース】神戸市の久元喜造市長(写真)は23日に姫路市内で開いた水素エネルギー産業の定着をめざすシンポジウムで、水素エネルギーの活用を中心として二酸化炭素(CO2)排出実質ゼロをめざすカーボンニュートラルポート(CNP)計画について「神戸港の国際的な競争力強化につながる」と述べ、積極的に進めていく方針を改めて示した。久元市長は「世界の港湾でコストをどう下げるのかという競争が以前から行われてきたが、これからは港湾で使う荷役機械から排出する二酸化炭素をどれだけ減らすか、どれぐらい脱炭素化が進んでいるかが港湾の競争力を大きく左右する」と強調した。

 加えて久元氏は、水素エネルギーの活用を進めることは「世界とつながるということ」だと強調した。神戸市が加盟したエネルギー業界の連携を推進する国際団体「世界エネルギー都市間パートナーシップ(WECP)」は昨年10月にデンマークで総会を開催。これに久元氏が出席したところ、欧州の北海やバルト海沿岸の都市が「洋上風力発電をどんどん進めて、余剰電力を水素エネルギーに変換して輸出する構想が進められていた」という。「そういう会議では川崎重工業(7012)の液体水素運搬船を知らない人は誰もいない」と指摘。特に世界的な水素への関心の高まりが、神戸経済にとても大きな可能性になるとの手ごたえを語った。

 今後については「兵庫県、斎藤知事のリーダーシップのもとに神戸市、姫路市、沿岸自治体が、どういう役割を分担するか念頭におきながら、しっかり連携して、同時に世界につながるというアプローチで進めていくことが非常に重要ではないか」と述べ、水素エネルギー産業の定着に向けた自治体間の連携に前向きな姿勢を見せた。

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