7メートルの海底から30年前の記憶 メリケンパークでタイムカプセル引き揚げ
- 2017/05/03
- 21:32
神戸市は3日午前、神戸開港120年を記念して1987年に海底に沈めたタイムカプセル(写真上)の引き上げ式典をメリケンパーク(神戸市中央区)で開催した。タイムカプセルは当時完成したばかりのメリケンパーク南東、深さ7メートルの海底に沈められ、2017年の開封が約束されていた。当時の小学生らの絵画や作文などを収めていた。作品の一部とタイムカプセルは6日までメリケンパークで開催する「メリケンフェスタ」の特設ブースで展示する。
タイムカプセルは87年(昭和62年)の4月29日に海底に沈められた。阪神淡路大震災など、まだ想像もできなかった時代。美しい神戸の風景や、明るく楽しい未来を思いおもいに描いた作品にあふれていた。資料として前日の各紙朝刊(写真下左)も収蔵された。メリケンパーク内にある神戸海洋博物館では、タイムカプセルに収蔵した作品の返却も始まった。
タイムカプセル内での保存には、特別に作った樹脂製の保存箱(写真下右)を使用。保存箱には砂を敷き、乾燥剤も合わせて入れた。保存箱の本体とフタはネジ止めして密封した。タイムカプセルに収めたすべての作品や資料は、きわめて良い保存状態。神戸市の担当者は「こんなにきれいに残っているとは思わなかった」と驚いていた。
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