神戸同友会、国際会議誘致に「ハイブリッド会議」を提案 市長との意見交換会で

20200525市長と同友会

 神戸経済同友会は25日午前に神戸市役所で開いた、神戸市の久元喜造市長(写真左)との意見交換会で、「ハイブリッド会議」を提案した。会議の出席者が100人超と自粛を求められる規模になる場合に、テレビ会議システムを併用する。新型コロナウイルスの感染拡大で大きな影響を受けた観光業、特に国際会議などの誘致に役立てるよう求めた。同友会からは代表幹事の吉井満隆氏(バンドー化学社長、写真中)、富田健司氏(川崎重工業取締役、同右)が出席。久元市長とともに会合終了後に記者らの取材に応じた。

 吉井代表幹事は「まずお願いしたのは、外出自粛が解除されるには、医療体制への安心感が重要、不可欠だといこと」と述べ、新型コロナに対する医療面での充実が経済活動の基礎になるとの認識を示した。そのうえで「観光業はダメージが大きいので、サポートしていただくようなイベントの主催等々のご協力をお願いできないかとお話しした」という。
 
 久元市長は、依然として県境をまたぐ移動の自粛が求められていることなどを念頭に「現時点で観光に関する施策は用意できていない」としながらも、「たいへん有意義な提案を受けた」と述べ、同友会からハイブリッド会議の提案を受けたことを示した。さらに「どうすれば人と人との接触を減らしながら神戸の観光を楽しんでいただけるのか、という点を神戸観光局とともに考えていきたい」と話していた。

 このほか久元氏と同友会との間では、3月19日に開いた両者の意見交換でも話題になったデジタルトランスフォーメーション(さまざまなデジタル技術の活用)に関しても話題になったという。同友会は「非接触のビジネススタイルになってくるということで、デジタル化を推進する絶好のチャンス」(吉井氏)と改めて強調。久元氏も、行政の手続きなどに加えて「デジタル技術を使って新しいビジネスを興すとか、新しいコミュニケーションの方法を考える」と述べ、自治体としても積極的に取り入れる考えを改めて示していた。

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