TOAの4〜12月期、純利益30%減 欧州・中東の大型案件が減少
- 2020/02/03
- 18:13
放送・音響機器大手のTOAが3日発表した2020年4〜12月期の連結決算は、純利益が前年同期比30%減の10億円だった。国内では鉄道車両向けの受注済み案件で納期変更などがあったのが響いたほか、海外では欧州・中東で大型案件が減少したうえ円安・ユーロ高も重荷になった。国内でも防災行政無線のスピーカーや交通インフラ市場向け設備、オフィスビル内の放送設備などは好調だった。
売上高は4%減の312億円、営業利益は26%減の18億円になった。地域別の売上高は日本が1.5%減の196億円、アジア・パシフィックが2.0%増の54億円、欧州・中東・アフリカは20.9%減の33億円、米州は5.4%減の15億円、中国・東アジアは2.8%減の12億円だった。
20年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は2%減の24億円になる見通しだ。4〜12月期の時点で純利益の進捗率は約45%にとどまる。ただ1〜3月は公共施設などの完成が多く、この期に収益計上が偏りやすい傾向がある。
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