遠隔集中治療の「T-ICU」が1億3860万円の資金調達 広告なども加速
- 2019/07/31
- 22:53
神戸市が米有力ベンチャーキャピタル(VC)の500スタートアップス(カリフォルニア州)と共同で展開している起業家育成プログラム「500 Kobe Accelerator(アクセラレーター)」に昨年参加したT-ICU(芦屋市)は31日、投資ファンドなどから1億3860万円を調達したと発表した。ベンチャーキャピタル(VC)のビヨンドネクストベンチャーズ(東京・中央)傘下ファンドなど5者と、創業者の中西智之社長に対して第三者割当増資を実施した。
T-ICUは専門医が不足している集中治療室に対し、集中治療の専門医が離れた場所から24時間体制で患者のデータを監視し、より的確な治療法を提案するサービスを手がける。2016年10月に操業した。今回の第三者割当増資での割当先は中西社長のほか、ビヨンド、栖峰投資ワークス(京都市下京区)、みなとキャピタル(神戸市中央区)、フューチャーベンチャーキャピタル(京都市中央区)の4社それぞれの傘下ファンドと、ターン・アラウンド・マネジメント(東京都渋谷区)であると発表している。
神戸市はT-ICUを5月に「スタートアップ補助制度」に認定。T-ICUは遠隔地向けに治療法を提案するサービス拠点(写真=T-ICU提供)を神戸市中央区に開設していた。拠点拡充に加え、経営陣の強化などで業容拡大に向けた態勢整備を急いでいる。今回の資金調達を機に、サービスをめぐるシステム開発を加速するのに加え、広告宣伝など「プロモーションにも力を入れていきたい」(早田和晢取締役)としている。
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