神戸市「500 Kobe Accelerator」応募数が最多 今年度、海外勢が押し上げ

20181023久元市長記者会見 

 神戸市は23日、米有力ベンチャーキャピタル(VC)の500スタートアップス(カリフォルニア州)と共同で展開している起業家育成プログラム「500 Kobe Accelerator(アクセラレーター)」で、2018年度のプログラムへの応募者数が16年度の開始以来最多だったと発表した。応募者数は前年比21チーム増の237チーム。海外からの応募が大幅に増えて、総数を押し上げた。

 応募総数のうち海外からは135チームと、昨年の72チームから大幅に増加した。応募期間中に海外向けにネットを通じた説明会を開催したほか、英語のネット広告を増やしたことなどが寄与したとみられる。プログラムは英語で進めることから、フィリピンやシンガポールなど英語圏のチームは特に応募に抵抗が小さい。半面、国内からの応募は102チームと、昨年の144チームから減少した。

 加えて、23日の定例記者会見で神戸市の久元喜造市長(写真=神戸市が公開した動画より)が、「全国的にも関心を集めており、クチコミ的に(評価が)広まった面もある」との見方も示した。過去2回開催した500 Kobe Acceleratorを受講した海外のチームが本国に戻り、評判になった例もあるとみられている。過去の受講者は必ずしも神戸にとどまっていないが、久元氏は「神戸はグローバルで活躍する人が起点にする街である、と世界に発信されるメリットのほうが大きい」との見方を示した。

20181023今年度500KobeAccelerator

 同時に18年度のプログラム受講者も、最多の22チームに決まったことも発表した(表)。南アフリカに拠点を置き、外国人の視点で日本の伝統的な食や文化と訪日客をマッチングするサービスの「doot!」など海外から7チームが選考を通過。健全な母乳のために、母乳成分を分析し食事指導とサプリを提供するサービスの「Bonyu.lab」(東京都)など国内は15チームが選考を通過した。

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