中村伊知哉氏「日本がポップとテックの本場だと示す」 20年にYouGoExの第2回

20190428中村伊知哉氏

 慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科の中村伊知哉教授(顔写真)は28日、クロスメディアイベント「078」の一環として神戸市中央区で開いた討論会「都市型フェスティバルの未来」で、2020年夏に東京都港区の竹芝で開催を予定するイベント「YouGoEx」(ユーゴーエックス)について「日本が、世界のポップ(ポップカルチャー)とテック(ITを中心とした技術)の本場ですというのを示していきたい」と意欲を語った。内容は「要するに078のパクリです」と話し会場の笑いを誘ったが、同種の行事である078のほか、札幌市で開催している「No Maps」や福岡市の「明星和楽」とも連携したい意向も述べた。

 YouGoExは中村氏が代表理事を務める一般社団法人のCiP協議会(東京都港区)が主催。第1回を18年8月21日に開催し、約2500人が集まった。19年は開催せず「来年(2020年)からは毎年開催する」(中村氏)方針だ。会場は、東急不動産や鹿島が中心になって進める「竹芝地区開発計画」で建設し、2020年5月に完成を予定する地上40階建てのビルと周辺だ。コンテンツ事業を手がける吉本興業(大阪市中央区)との連携を軸に、その他の企業や慶大など研究機関も参加。078やNo Mapsなどが参考にした米テキサス州オースティンで開催しているイベント「サウス・バイ・サウスウエストをすぐ超えられる」と中村氏は自信を見せた。

 中村氏は、テック主導の行事は世界的にみて「ポップさというか緩さが足りない」そして「メシ(食事)がまずい」という。フランスで開催する「ジャパンエキスポはメシウマ(食事がおいしい)だけれどテックが物足りない」と指摘した。しかも「こういうイベントに世界的に共通しているのは、出品者にも来場者にも日本人が多いことなので、ポップでテックでメシウマなイベントを日本でやればええやないか」と、こうした行事を国内で開催する意義を強調した。

20190428都市型フェス

 このほか討論会では、No Maps実行委員会の広瀬岳史事務局長が、稚内市でのサクラマスの陸上養殖に技術を導入したのを中心に、No Mapsと地域との連携などを紹介。2011年から続く明星和楽の松口健司実行委員長は、明星和楽が長く続く背景には実行委の世代交代があったことなどを説明した。司会は078の藤井信忠実行委委員長が務めた。(2枚目の写真は討論会の様子)

 竹芝地区開発計画で建設するビルにはソフトバンクグループの本社が入居する予定だ。中村氏は「孫(正義ソフトバンクグループ会長兼社長)さんは10兆円を(投資ファンドとして)持ってくると思うのですが、1兆円は誤差の範囲と言っていた。誤差でいいから下さい、と言いに行こうと思っている」と話して会場を湧かせた。078の藤井氏は「東京はケタが違う」と感心する一方で、「5000万円でいいからウチにも回して」と、おどけて見せる一幕もあった。

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