ファミリア、ランドセルのセイバンと保育園の運営会社を設立

 ベビー・子供用品のファミリア(神戸市中央区)は1日、ランドセルの老舗メーカーであるセイバン(たつの市)と共同で認可外の保育園「ファミリア・プリスクール」の運営会社を設立したと発表した。10月31日付で設立し、ファミリアが51%、セイバンが49%を出資する。子供に関わるものづくりのノウハウを互いに出し合い、中長期的に保育園での教育内容を充実させるのがねらい。

 新会社名は「セイバン・ファミリア・カンパニー」で、社長にはファミリアの岡崎忠彦社長が就く。東京都に3カ所、西宮市に1カ所あり、これまでファミリアが単独で経営してきた保育園を運営する。保育園の名称は引き続き「ファミリア・プリスクール」とし、保育園の運営体制などを引き継ぐ。当面は保育園自体に「特に大きな変化ない」(ファミリアの広報担当者)という。

 新会社の設立で経営の自由度が高まるとみられるほか、セイバンの出資による資本の充実で設備投資などにも乗り出しやすくなる。ファミリアは現在、新たな保育園の開設計画などを明らかにしていないが、今後はファミリアとセイバンの間で5カ所目の保育園開設についても、協議する場面がありそうだ。

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