MORESCOの中期計画、21年2月期に売上高350億円 特殊潤滑油が26%増
- 2018/02/21
- 23:43
MORESCOが20日に発表した2021年2月期を最終年度とする中期経営計画では、最終年度の売上高を今期予想比25%増の350億円、営業利益を39%増の32億円、売上高経常利益率10%に引き上げる。インド工場の稼働など海外生産を強化。自動車部品の製造工程などで使う、同社の主力のダイカスト油剤で世界シェア首位をねらう。
分野別では、ダイカスト油剤を含む特殊潤滑油で21年2月期の売上高160億円と、今期予想比26%増をめざす。米国や新興国での自動車生産の増加に合わせて、海外での供給を増やす。紙おむつなどに使うホットメルト接着剤は売上高34%像の97億円をめざす。一方、合成潤滑油はハードディスクの需要減によってハードディスク表面潤滑剤の販売が減少する見込みで、4%減の27億円を27億円を見込む。
インドでは17年に設立した現地法人が建設中の工場を19年に稼働させる計画だ。東南アジアではタイとインドネシアの生産拠点を有効活用し、ベトナムとマレーシアの市場を開拓する。中国では販売網を強化。販売先を、日系企業に加えて現地企業に各地で拡大する。新製品開発では従来から力を入れていた「環境」「情報」「エネルギー」に加え、「メディカル」も重点分野に位置付ける。神戸医療産業都市に本社と研究拠点を置くメリットを活用したい考えだ。
一方、17年2月期の連結純利益は前期比横ばいの16億円になる見通しだと発表した。従来予想の18億円から下方修正した。原油価格の上昇によるコスト増が収益を圧迫したほか、製品別の売上高も当初の計画と異なった。売上高は5%増の287億円、営業利益は3%減の23億円を見込む。従来予想は287億円、26億円だった。
21日の東京株式市場でMORESCO株は前日比8円高の1950円で終えた。一時は1963円まで上昇した。今期予想を下方修正したが、来期以降は過去最高益を更新する見通しを好感したとみられる。
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