三宮再開発 神戸市が18年度予算で85億円投入、海洋博物館リニューアルへ

 神戸市が16日に発表した2018年度予算案では、三宮と旧港湾(ウォーターフロント)地区の再開発に85億2100万円を投入する。このうち神戸港の中突堤から新港第3突堤にかけての再開発などが80億7850万円と、大半を占める。さらに中央区雲井通に建設するバスターミナルの事業計画策定などの予算も計上。JR三ノ宮駅の三宮ターミナルビル(写真)が3月に営業を終えることもあり、同駅の南側駅前広場の再整備も検討に入る。

20170225三ノ宮ターミナルビル

 旧港湾の再開発では、中突堤のポートタワーと中突堤中央ビル、メリケンパークにある神戸海洋博物館のリニューアルを具体化。再開発計画が未定である新港第2突堤周辺で、再開発に向けた準備も進める。旧港湾の緑地などには民間委託などを活用するか検討したい考えだ。

 特に新港地域では今後、再開発によって倉庫街の商業地化が一段と進む公算だ。現在の市街地との間で行き来が不便にならないようにするため、元町方面・鯉川筋や三宮方面・フラワーロードから旧港湾地域が分断されている印象を緩和するための方策なども検討に入る。17年度に続き、連節バス運行の社会実験も実施する予定だ。

 一方、バスターミナルの整備に向けた再開発会社の出資や運営資金貸付に980万円の予算を計上。ひとまず同社の設立資金になるとみられる。神戸市は同社をバスターミナルの所有・運営主体として想定しているもよう。将来、完成したバスターミナルに入居する企業などの出資を受け入れる際などの受け皿になる可能性もある。

 17年度の当初予算では三宮再開発と旧港湾地区の魅力向上で合計54億4800万円を計上していた。神戸ポートオアシス(神戸市中央区)建設やメリケンパークの工事の計上が一巡し、予算額としては減少していた。

 三宮再開発と旧港湾地区の再開発で、神戸市が18年度予算案に盛り込んだ主な施策は以下の通り。

20180217神戸市予算三宮再開発


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