神戸空港のサブターミナル、「駅チカ」に立地を変更 歩行者デッキで接続可能に

20240110神戸空港サブターミナル
【神戸経済ニュース】神戸市は9日、25年春にも完成を予定している神戸空港のサブターミナルについて、計画地を変更すると発表した。従来の計画に比べて東に移動し、管制塔などの北側に建設する方針を表明(図=神戸市提供)。新交通システム「ポートライナー」の神戸空港駅や、現在のターミナルビルに近づけることで、利用者の利便性が向上する。ターミナルが近づくことで、将来の便数増にも柔軟に対応できる見通しだ。

 当初はサブターミナルを管制塔や消防施設などの西側で、拡張するエプロン(駐機場)に面して建設する計画だった。現在のターミナルとはシャトルバスで結ぶ計画も同時に示したが、2つのターミナルが離れることによって、乗り継ぎの不便さなどが発生するなどの指摘が出ていた。建物は2階建てとして、出発・到着など旅客機能をすべて1階にまとめ、航空機までバスで移動する従来の施設計画はほぼすべて据え置いた。

 従来計画と同様に現ターミナルとの間にはシャトルバスを運行する計画だが、改札口があるポートライナー神戸空港駅の2階とサブターミナルとの間には、歩行者用のデッキ(渡り廊下)で接続する場所を確保する。展望デッキ以外にも2階にスペースを確保することから、延べ床面積は約1万8700平方メートルと、従来計画(約1万7000平方メートル)に比べて広がった。

 関係自治体や経済界が関西3空港の役割を話し合う関西3空港懇談会では2022年9月に、25年の国際博覧会(大阪・関西万博)を契機とした神戸空港の発着枠拡大と、国際チャーター便の就航で合意。神戸空港の国内線は1日に120便(現在は80便)が離着陸できるようになる。ただ同懇談会では新たなターミナルビルの完成を、発着回数の引き上げのための条件と設定していた。神戸市はサブターミナルの計画変更について10日から2月8日まで意見募集を実施する。

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