(動画)帆船「日本丸」が4年ぶり外地寄港する航海へ出発 シンガポールに19日着



【神戸経済ニュース】海技教育機構(横浜市中区)の練習帆船「日本丸」は6日午後、シンガポールに向けて神戸港の新港第1突堤から出発した。新型コロナウイルスの影響で、日本丸としては4年ぶりに海外に寄港する航海に出る。今回の航海実習には国内5高等専門学校の学生99人(うち女子19人)が参加し、シンガポールには19日に到着する予定。2月8日に東京港に到着するまで、約1カ月の長い航海になる。

 新型コロナ感染拡大以降、ここ3年間の遠洋航海の実習は、外国の港湾に寄港してこなかった。ただ世界的にみても感染が落ち着いたほか、ウイルスの弱毒化などもあって日本からの船舶の受け入れも増えてきた。今回の実習ではシンガポールに6日間滞在し、コンテナ取扱量が世界でトップクラスであるシンガポール港の港湾施設を見学する予定なども盛り込んだ。

 出発前には船上で「出航式」を開催。国土交通省の臼井謙彰・神戸運輸監理部長、海技教育機構の田島哲明理事長、実習に参加する学校の代表として富山高専の国枝佳明校長、神戸市の長谷川憲孝・港湾局長、日本丸の藤江晋平船長があいさつ。人手不足が指摘される海運業界で、将来の海員への期待の高さをそれぞれに語った。神戸観光局からは親善大使スマイル神戸の2人が乗組員と実習生に花束を手渡して、航海の安全を願った。

 出航式を開く前には、神戸市が船内見学会を開催したほか、練習船のスケジュールは海技教育機構のホームページに公表していることもあり、多くの帆船ファンらも見送りに集まった。乗組員や実習生らは見送りに来た人らに敬意を表し、一斉に敬礼し、一斉に帽子を振る「登舷礼(とうげんれい)」で見送る人に別れを告げた。岸壁から少し沖合に出て、日本丸からタグボートが離れると「さようなら」を示す超長音3回の汽笛を鳴らして去っていった。

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