住友ゴム、医療用ゴムのスイス社を売却 蘭投資会社系ファンドに

【神戸経済ニュース】住友ゴム工業(5110)は21日、同社が全額出資しているスイスの医療用ゴムメーカー「ロンストロフ」(アールガウ州)を売却すると発表した。オランダの投資会社ニンバスが運用する未公開株ファンドに、2024年1月31日付で全株式を売却することが決まった。

 売却額は明らかにしていないが、売却に伴い23年12月期に約117億円の事業再構築費用を「その他費用」として計上する。かねてロンストロフの売却を検討していたといい、すでに事業再構築費用は業績予想には織り込み済み。今期の業績予想に修正はないとしている。

 住友ゴムは15年にスイスの医療用ゴム製品メーカー「LAG」を買収、17年にはスロベニアに新たな生産拠点を開設し、医療用ゴムの世界展開を進めていた。ただ新型コロナウイルスの影響で生産性の改善が遅れ、原材料価格の急上昇で収益性が悪化。短期間で経営を立て直すのは難しいと判断した。

 ロンストロフの22年12月期業績(国際会計基準)は、最終損益が1170万スイスフラン(約16億円)の赤字、売上収益が4647万スイスフラン(約66億円)だった。

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