血液で肝臓「線維化」を定量化する検査試薬2月に発売 保険適用20日に開始

【神戸経済ニュース】シスメックス(6869)は20日、血液から肝臓の「線維化」の進行度を定量的に測定する免疫検査用試薬「HISCL M2BPGi-Qt 薬」を2024年2月に国内で発売すると発表した。20日から日本での保険適用を受けたため。肝臓の線維化がどの程度進んだかを精密に判断するには、腹部に穴を開けて肝臓組織の一部を採取する生体組織検査「肝生検」が必要だが、その前に線維化を定量的に把握することで診断を支援する。

 ウイルス性肝炎や過度の飲酒、非アルコール性脂肪肝などを原因として肝臓の細胞が破壊され、慢性的に炎症を起こすのが慢性肝炎だ。継続的に肝臓が損傷を受けると、線維組織とよばれる組織が通常の肝臓組織と置き換わって肝臓が硬化し、肝硬変や肝細胞がんといった重い病気を引き起こす。慢性肝炎に起因する病気の診断や治療の経過観察には肝生検が必須とされているが、身体への負担が大きく短期間に何度もできないという課題があった。

 これに対してシスメックスは肝臓の線維化の進行度を反映するタンパク質の構造を把握することで、肝臓の肝臓の線維化を血液だけで評価する検査試薬を2015年に発売した。今回は、線維化の測定結果を従来の3分類(陰性、陽性1+、陽性2+)での表現から、線維化を示すタンパク質の濃度へと改めた。これによって線維化の進行度をより細かく把握でき、線維化が肝細胞がんに転じるリスク判定に関する研究などにも利用できるようになる。海外でも順次展開したい考えだ。

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