兵庫の地場産業、コラボ商品で注目度向上めざす 神戸ファッション協会が初会合

20230819森崎氏デモ

【神戸経済ニュース】兵庫県の生活文化産業の振興する神戸ファッション協会(神戸市中央区)は17日、伝統の技術を保持し続けてきた県内の地場産業によるコラボ(共同企画)商品づくりをめざす「ひょうご国〜HYOGO産を世界に発信するPROJECT〜」の第1回会合を神戸酒心館ホール(神戸市東灘区)で開催した。すでに始まりつつあるコラボ製品開発の取り組み事例を紹介。これらに続く新たな取り組みを促した。

 事例として紹介したのは神戸ビーフの牛から取った皮革「神戸レザー」を使って作る「豊岡のかばん」や、柳行李(やなぎごうり)に使われた豊岡市の「杞柳(きりゅう)細工」と神戸レザー、さらに「播州織」の生地を組み合わせて作ったバッグなど。このほか播州織で作った「神戸・兵庫の洋菓子」を持ち運ぶのに使えるポシェットなどについても説明、展示した。

 神戸・花隈のバー「サヴォイ・オマージュ」の店主であるバーテンダー森崎和哉氏は、フルーツカットを実演(写真)。刃物メーカー「三寿ゞ刃物製作所」(三木市)と連携して、世界一バーテンダーが使いやすいナイフ作りをめざす。どうすれば1本のナイフで、短時間で多様な作業をこなせるかという点を実演しながら説明。そのための大きさ、重さ、形状など「言いたい放題いわせてもらった」(森崎氏)と話していた。

 会合には関係者など約40人が集まった。新たなコラボ商品の開発によって注目度を高め、新たなニーズの発掘や製品単価の向上などをめざす。そのうえで新商品の種になった地場産業への関心や、技術継承などにつなげたい考えだ。開発したコラボ商品は百貨店の催事や展示会への出展などを通じて随時、紹介・販売していく。さらに2025年に大阪市で開催する国際博覧会(大阪・関西万博)でも兵庫県の地場産業を紹介し、世界に向けての情報発信をめざす。

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