六甲バター、神戸市西区に新工場を建設 プロセスチーズ好調で増産投資

20171130六甲バター新工場予想図

 六甲バターは30日、神戸市西区の神戸テクノ・ロジスティックパーク内に保有する土地で新工場を建設すると発表した。建物と設備で230億円を投じ、家飲み需要を捉えて好調のプロセスチーズなどを生産する工場を新設。老朽化が目立っている稲美工場(加古郡稲美町)に代わる新たな基幹工場にする。2019年3月に新工場での生産開始をめざす。(図は新工場の予想図=六甲バターの発表資料より)

 同社は現在、稲美工場と長野工場の2工場でチーズを生産している。だがプロセスチーズ人気で両工場ともフル生産が続いている。加えて稲美工場は1966年の操業開始から50年が過ぎ、初期に建設した施設の老朽化に加え、増築を重ねて建屋や設備の配置も効率が悪化していた。このため新工場の建設で生産能力と作業効率を高め、プロセスチーズの需要増に対応する。

 新製品開発などを手掛ける技術開発研究所は新工場へ移転。稲美工場の主要な生産ラインも、新工場の生産ラインで順次置き換える。最新の設備を導入して年4万トンのチーズを生産するのに加え、将来の増築も意識した設計にした。工場見学施設も整備する。一方で、稲美工場には一部の生産ラインを残し、引き続き稼働させる計画としている。

 新工場の建設にかかる資金は自己資金と借入金を充てる予定だ。同社は9月末時点で現預金128億円と、100億円の売掛金を保有していた。17年12月期の業績への影響は軽微としている。

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