ハロウィン商戦はや佳境? 老舗モロゾフは新色、白鶴は甘酒投入

20171001モロゾフのジャックオランタン新色

 10月に入ったばかりだが、すでに31日のハロウィンを控えた商戦は佳境を迎えつつあるようだ。9月に入ると早々に店頭にはカボチャのおばけのオレンジ色が目立ち始め、企業からはハロウィン関連の新製品の発表が相次いだ。年々規模を拡大するハロウィン市場に乗り遅れまいと、各社とも工夫をこらす。商店街を挙げてのハロウィン催事なども、年々活発になっているようだ。

 ハロウィンをめぐるキャンペーンでは老舗中の老舗であるモロゾフは今年、カボチャのおばけをかたどった「ジャック・オ・ランタン」の新色(写真上=モロゾフのホームページより)を発表。紫カボチャのおばけだ。価格は税込み648円でチョコレート、キャンディー、マシュマロなど12個の詰め合わせ。オレンジ色のカボチャと黒猫という2種類のデザインに、新たなカラーバリエーションができた。さらにハロウィンのデザインで個包装したチョコレート1キログラム(同4320円)をネット限定で販売。子供たちに配りやすよう、小さな袋20セットとワイヤー留め具もセットした。

 白鶴酒造(神戸市東灘区)は9月15日に「白鶴あまざけ6缶ハロウィンパック」(白鶴酒造の発表資料より)を発売した。ハロウィンが友人や家族など年代を問わず楽しむパーティーとして定着したきたことに着目。家族全員で楽しめる飲み物として甘酒を、ハロウィンをデザインした化粧箱に入れて季節限定で販売する。アルコール分は0.1%未満。190グラム入りの缶が6本で630円(税別)とした。

20171001白鶴あまざけハロウィン

 六甲アイランド(神戸市東灘区)では「ハロウィンフェスティバル&収穫祭2017」を28〜29日に今年も開催。28日午後の仮装コンテストへの参加は事前予約が必要だが、午前11時からは仮装パレードは自由参加。ポニー試乗会やフェイスペインティングは両日とも開催する。28日には神戸市灘区を拠点に活動するロックバンドのワタナベフラワーが主催するロックフェス「神戸ストラット2017」を併催する。

 トアロード中央商店街振興組合(神戸市中央区)では「KOBEトアロード・ラッキーラリー」を開催。今年で2回目という。買い物や飲食1080円(税込み)ごと1つ押されるスタンプを10個集めると、抽選でランチクルーズなどの賞品が当たる抽選に参加できる。

 日本記念日協会の推計によると、ハロウィン市場の規模は2016年に1345億円と初めてバレンタインデー(1340億円)を上回った。同協会が市場規模を集計している記念日では、クリスマスに次ぐ2番目に大きな金額で「完全に日本を代表する記念日として定着した」(同協会)とみられる。夏物一掃のセールが一巡し、年末商戦までの端境期とみられていた時期に浮上した大イベント。業種を問わず無視できないイベントになってきた。もともとは収穫祭とされ、米国で特に盛んなイベントとしてしられるハロウィンだが、今季の商戦で各社の収穫はどうだろうか。

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