バンドー、今期純利益4.1倍に 自動車向けの需要が継続・円安も恩恵

20220512バンドー

【神戸経済ニュース】伝動ベルト大手のバンドー化学(5195)は12日、2023年3月期の連結純利益が前期比4.1倍の50億円になりそうだと発表した。前期と同様に、経済再開による自動車生産台数の回復によって自動車向けのベルトの需要が増え、収益をけん引する見通しだ。外国為替市場で円安が進んだ恩恵も受け、利益を押し上げる。前期に計上した子会社のれんの減損損失もなくなり、増益を見込む。

 売上高に相当する売上収益は1%増の950億円、営業利益は2.8倍の75億円を見込む。自動車向けの伸びで、自動車の製造に関する装置など産業機器にも需要が波及し、売上収益に寄与する公算だ。今期予想は1ドル=120円を前提条件とした。前期平均がおよそ1ドル=113円といい、7円の円安・ドル高になった分だけ輸出採算が改善する恩恵も受ける。

 年間配当金は前期比4円増配の年50円(うち中間22円)を予定する。配当性向は39.2%になる。

 同時に発表した2022年3月期の連結決算は、純利益が前の期比69%減の12億円になった。医療機器の子会社「アイメディックMMT」を19年5月に買収した際に発生した「のれん」の減損損失40億円を、「その他の費用」として計上した。このため純利益は従来の会社予想である45億円を下回った。自動車向けの電動ベルト需要は堅調で、売上収益は15%増の937億円、営業利益は50%減の26億円だった。

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