アシックスの1〜3月期、純利益17%減 新型コロナで商品不足

20220512アシックス

【神戸経済ニュース】スポーツ用品大手のアシックス(7936)が11日に発表した2022年1〜3月期の連結決算は、純利益が前年同期比17%減の87億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大で、21年7月中旬から同10月にかけてベトナム工場が停止した影響で、商品不足が発生。稼働できる生産能力を高採算のランニングシューズに集めて対応したが、補いきれなかった。

 売上高は1%減の1053億円、営業利益は31%減の100億円だった。販管費のうち人件費や賃借料・減価償却費などが前年同期よりも膨らんだのも響いた。商品不足の影響で減収になった。中国・上海で新型コロナの感染再拡大による都市封鎖(ロックダウン)を実施した影響で、中華圏での販売が多い「オニツカタイガー」事業が減収になった。ただ力を入れたランニングシューズは北米や中華圏、オセアニアなどで想定を上回る伸びだった。

 22年12月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は前期比44%増の135億円を見込む。3月までの進捗率は65%になったが、外部環境が不透明として修正を見送った。工場の停止による商品不足は今期の業績予想に織り込み済みとしている。

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