上組の4〜9月期、純利益1%増 物流施設の新設が寄与

 上組が11日に発表した2016年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比1%増の83億円だった。天候不順による農作物への影響などで国内貨物が減少するなど環境は厳しかったが、物流施設の新設が貨物の獲得に寄与した。同社は4月に神戸市中央区で上組神戸ポートアイランド流通加工センター(写真=上組の発表資料より)の営業を始めていた。法人税率の引き下げも支えになった。

20161111上組神戸ポートアイランド流通加工センター

 営業収益は微減の1211億円、営業利益は微増の112億円だった。このうち国内物流事業は穀物、資料原料、自動車の輸送が堅調で、売上高は2%増の1031億円だった。国際物流事業は海外向けプラント貨物の取り扱いが減り、営業収益が18%減の134億円だった。

 17年3月期の連結業績予想は据え置いた。純利益は2%増の163億円を見込む。7〜9月期の業績はほぼ会社予想通り順調に推移したという。 年間13円(うち中間6円)の配当計画も据え置いた。

 同時に自社株買いを実施する計画も発表。12月22日までに520万株、50億円を上限に東京証券取引所の立会外取引で取得する予定とした。

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