川重が続落 今期営業赤字300億円の見通しで、後場に下げ拡大

20191231神戸株ワッペン

 6日の東京株式市場では川崎重工業(7012)が大幅に続落した。終値は前日比90円(5.87%)安の1443円だった。後場に下げ幅を拡大し、大引け間際に1436円まで下落する場面があった。東証昼休み時間中の午前11時半に、2021年3月期の連結営業損益が300億円の赤字になる見通しを発表した。これまで同社は今期の予想を開示しておらず、市場予想の平均では150億円程度の黒字になると見込んでいた。営業赤字に陥るほどの収益悪化には意外感があるとの見方から、売りが増えた。

 稼ぎ頭の米ボーイング向けなど民間航空機の分担製造品や、欧州での2輪車の需要が大幅に減少することなどが響く。加えて同社は今期の最終損益(純利益)予想の開示を見送った。持分法の投資損失や、特別損失などを計上することへの連想も働きやすかったという。今後の新型コロナウイルスの感染再拡大の状況などにもよるが、「恒常的に航空機製造が低迷するなら、生産設備の減損処理などにもつながりかねない」といった懸念もくすぶる。

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