井戸兵庫知事、震災25年「ようやく新たな兵庫づくりに目を向ける時代に」 

20200117井戸兵庫知事

 兵庫県は阪神淡路大震災から25年を迎える17日、神戸市中央区の兵庫県公館で「1.17のつどいー阪神淡路大震災25年追悼式典ー」を開催した。井戸敏三知事(写真=兵庫県が配信した動画より)は式辞で、震災から25年が経過したことで「兵庫もようやく復旧復興から新たな兵庫づくりに目を向ける時代になった」と強調。「安全・安心な社会を築き、その基盤の上で人口減少対策、少子高齢化対策、新産業の振興、人材育成など当面する県政課題に正面から挑み、震災を乗り越えてきた力を再び結集して人と地域の未来に夢や希望が広がる、豊かで生活の質の高い、『すこやか兵庫』の実現に全力で取り組んでいく」と語った。

 震災については「兵庫に未曽有の被害をもたらすとともに、成長から成熟へと向かう時代の転換点にあって、過度な人口集中、高齢社会の到来など近代都市の抱える問題点を浮き彫りにした」と指摘。それに対して「そこから単なる復旧復興ではなく、21世紀の成熟社会を見据えた創造的復興をめざして、内外からの暖かい支援を力に変え、県民一丸となって懸命の努力を重ねてきた」と振り返った。そうした中でボランティアなどが先導的な取り組みを広めたほか、被災者の救済など新たな制度が相次いで創設され、東日本大震災など後に発生した災害復旧に力を発揮したことにも触れた。

 一方、南海トラフ巨大地震の発生なども危惧される中で「備えを強めなければならない」とも改めて強調。その中で鍵になる被災体験の継承を目的に「震災後に生まれた若者世代の参画を得ながら、震災の経験と教訓を発信し、災害への備えや対策の充実につなげる取り組みを展開している」と述べ、震災を語り継ぐ活動を支援していく姿勢を改めて示していた。

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